あの感覚はフロー状態だったんだ
先日Podcastを聴いてたなかでこういうことが言われていた。
結局何かに没頭するっていうのはあらゆる形をとることができる。小説を読むことでもいいし、スポーツをすることでもいいし、何かの作業に没頭することでもなんでもいい。そのときその瞬間を楽しむことができるっていうのがすごく大事で、夢中で一瞬で時間が流れていく。これってフロー状態ですよね。
高校時代バスケ部だったんだけれど、部員が全然いなくて指導してくれてた顧問も訳あって離脱していたのでひたすら1人でシュート練習を延々と1時間半やってたような時期があった。それでもその時間がすごく楽しくて大好きだった。
どこか感覚的に幸せってこの瞬間のことなんだろうなって思いながらバガボンドを読んでると、似たような描写があった。
ネットで拾った画像しかないんだけど、おそらくこれはフロー状態に入るちょっと前。
ここからただひたすら楽しそうに剣を振る瞬間に入っていったと思うんだけど、当時この場面に強くシンパシーを感じていた。
70人斬りを果たしたり、周りに一目置かれる存在となったりするんだけど、バガボンドにおける武蔵の幸せって「ただうまく剣を振ること」だったんじゃないかなと思う。
漫画はまだ終わってないんで、どういう結末に向かっていくのかはわからないけど、最終的にはただひたすらに剣が好きな武蔵と小次郎の2人が最大限に剣の楽しさを享受するために命というものを懸けてじゃれあっていくんじゃないかなと思ったりもする。
天下無双という言葉に惑わされて純粋な剣の楽しさを忘れ、己の力を誇示しようとする瞬間はその時点での相対的な他者との関係においてたとえ誰よりも強かったとして「フロー」という状態からは遠くかけ離れてしまうのではないかなと思う。
そういった意味で精神と肉体が一体化するようなフローの状態、この言葉をきちんと知る前は単純に「没頭」という言葉で整理していたのだけれど、その時間、瞬間を人生の中で1秒でも長く持つことが幸せだったかどうかに繋がってくるのかなと思ってる。
最近たまたま見た東大の大津くんという方のインタビューがすごく印象に残っている。
ただ確実に幸せだって言えるのは、本当にひたすら問題集解いてる時が、ゾーンっていうんですか?そういった状態に入れるっていうのはもう幸せです。自分で自習してその中で集中できるっていうこと、その感覚が幸せだと思います。
改めてやっぱ幸せってそういう瞬間だよなって共感した。
最後に「フロー」という言葉の提唱者であるミハイ・チクセントミハイのTED Talkをシェアします。
まだ聞けてないんで色々と誤認識してる部分もあるかも。笑
あとナイキの記事もよかったのでぜひ。